Canva Sheetsは“量産”の道具じゃない。制作から「迷う時間」を消すための使い方

こんにちは、フィアクレーのツール担当「ぶーちゃん」です。

前回のブログでは、Canvaを単なる時短ツールではなく「思考を減らすための道具」として捉える考え方をお話ししました。

今回はその実践編です。

最初に結論からお伝えします。
Canva Sheets(一括作成機能)は、画像や動画を量産するための機能ではありません。
「考える工程」と「作る工程」を物理的に分離し、業務を設計するための道具です。

これを使っても、制作時間は劇的には減らないかもしれません。
しかし、「何を作ろうか」と迷いながら手を動かす時間は、ほぼゼロにできます。

なお、この記事は、ブログやSNSの更新が止まりがちな方、制作を外注か内製かで迷っている方に向けて書いています😊
少しでもお役に立てたら嬉しいです🤗


1. なぜ1個ずつ作ると「詰まる」のか

多くの方が、ブログのアイキャッチやSNSの画像、ショート動画を「その都度」作っています。 「今日はこのネタだから、この画像を選んで、文字を打ち込んで、バランスを見て……」

このやり方には、目に見えない大きな「詰まり」が3つあります。

1.判断疲れ

毎回フォントや配置に悩み、脳のリソースを消費する。

2.品質のバラツキ

その日の気分や余裕によって、出来栄えが変わってしまう。

3.属人化

「いい感じに作っておいて」という指示が、担当者のセンスに依存する。

1つ作るのに15分かかるとしたら、4つ作れば1時間。これでは、忙しい経営者や現場リーダーが「自分でやったほうが早い」と抱え込んでしまうか、結局更新が止まるかの二択になってしまいます。

2. Canva Sheetsの本質は「思考の分離」にある

Canva Sheets(一括作成)は、CSVファイルやスプレッドシートのデータを読み込ませて、デザインを自動生成する機能です。これを単なる「量産ボタン」だと思って使うと、大抵失敗します。

大事なのは、「設計」と「作業」を分けることです。

設計フェーズ(スプレッドシート上)

文字数、見出しのトーン、内容の論理性を考える。ここではデザインのことは一切考えません。

作業フェーズ(Canva上)

用意したデータを流し込むだけ。ここでは内容のことは一切考えません。

この「脳のモードを切り替えない」状態を作ることが、Canva Sheetsの真の価値です。

3. 実務で“ゆとり”が生まれる業務例

具体的に、どの業務が「考えなくてよくなる」のかを分解してみましょう。

  • ブログのアイキャッチ・図解: あらかじめスプレッドシートに、今後3ヶ月分のブログタイトルと、カテゴリ名を流し込んでおきます。あとは一括作成ボタンを押すだけ。「記事はまだ書いていないけれど、ガワ(画像)だけはできている」という状態を作ると、執筆への心理的ハードルが驚くほど下がります。
  • ショート動画のテキスト入れ: 背景動画を1つのテンプレートとして固定し、テキスト部分だけをSheetsで流し込みます。10本の動画を作るのに10回悩む必要はなく、1回スプレッドシートを埋めれば、あとの9本分は「作業」に昇格します。

4. 実際に使ってわかった「失敗のポイント」

Canva Sheetsには明確な限界と罠があります。

  • 罠(1) 文字数の増減に弱い: 文が長すぎると枠からはみ出します。あらかじめ文字数を「全角20文字以内」などと厳格に決めておく必要があります。
  • 罠(2) 写真の微調整はできない: 人物の写真などを流し込むと、顔が切れることがあります。「中央に被写体がくる写真しか使わない」という割り切りが必要です。
  • 罠(3) 「とりあえず量産」はゴミを増やすだけ: 中身の薄いコンテンツを100個作っても、誰も読みません。Sheets化するのは、すでに「型」が決まっているものに限定しましょう。

5. 業務がどう変わるのか

Canva Sheetsを導入すると、社内の会話がこう変わります。

  • Before: 「あの画像の修正、まだ終わらない?」「フォントどうしましょうか」
  • After: 「スプレッドシートのB列、20文字以内で埋めておいて。あとは流し込むだけだから」

これは、クリエイティビティの放棄ではありません。
「クリエイティブである必要がない部分」を、徹底的にシステムに任せるということです。


6. 今日の一手

Canva Sheetsをいきなり大きなプロジェクトで使うのはおすすめしません。まずは、ここから始めてみてください。

「過去に評判が良かったブログ記事のタイトル」を5つ選び、 その「SNS告知用バナー」を、Canva Sheetsで一括作成してみる。

まずは5つでいいんです。

  1. Canvaでシンプルなバナーを1つ作る。
  2. Canva内で「一括作成」を選び、データを手入力する。
  3. 5枚分が瞬時に生成される感覚を掴む。

設計の段階で
「どこをSheets化すべきか分からない」
「ルールをどう決めればいいか迷う」
という声はよく聞きます。
そこが一番つまずきやすいところなので、困ったら気軽に聞いてくださいね。

さぁ、次は、どの作業を「考えなくていい業務」に変えましょうか?

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